Debian11を試してみた話 - サブPCに入れるOSを探す(3)
はじめに
ついにDebian 11が公開されました。先日投稿したサブPC用OSの有力候補リストでは後回しになっていたDebianですが、せっかく公開されたんなら試してみよう、ということです。
Ubuntu系のOSは色々と触りましたが本家・Debianは初めてなので、純粋に他のディストロでの経験をもとにどんなものか感想を書いていきます。
環境 (再掲)
DELL optiplex 3020
CPU: Core i7-4790S @3.20GHz
RAM: DDR3 1600MHz 16GiB (8GiB x2)
記憶域: Crucial CT500MX500SSD1 (465GiB)
ビデオカード: なし
インストール
と言うことで、Linuxお決まりのやつです。まず.isoファイルを拾ってきてusbに焼きます。例によってbalenaEtcherを使っていきます。一応初心者向けに順を追って解説していきます。ご存知の方は「感想」の項目まで飛ばしていただいて結構です。
Step 1. iso ファイルを焼く
Debianのサイトにアクセスして、 .iso ファイルをダウンロードします。
矢印のところをクリックすれば .iso ファイルのダウンロードが始まります。
balenaEtcherを起動し、Flash from file を選択し、先ほどダウンロードしてきた .iso ファイルを選択し、select target で用意した usb メモリを選択、Flash! を選択すればあとは .iso ファイルをusbに焼いてくれます。
Step 2. usbから立ち上げ
いま作成した起動用usbメモリを、あなたがDebianをインストールしたいPC(*)に接続します。
* 電源を落とした状態, ネットワークに接続する方法も用意
電源をつけ、F2 キーを押してBIOS画面を呼び出します。(押すキーはPCなどによって異なりますので調べてください。)
この画面の場合は "Boot Sequence" の項目を選択して usb メモリを一番始めに持ってきます。その後 Apply を押して Exit を押す (ものによってはExit saving changes などを選択することもある) ことでusbから起動するはずです。
インストーラー
上のような画面が出たら、"Graphical Install" を選択します。
Japanese - 日本語 を選択。
日本を選択。
日本語 を選択。
ネットワークの自動設定がされた後、ホスト名の設定画面へ。好きな名前を設定していただいて構いませんが、ここではデフォルトのdebianのまま進みます。
これはフレッツ光 (NTT西日本)が指定されていますね。ただここでは空欄にして続行します。
これは少しわかりづらいですが空欄のまま続行して問題ありません。
これはユーザーアカウント(Windowsでいうローカルアカウント)の設定画面です。指示通りに埋めていってください。
自動での設定が始まり、パーティショニングの画面に移行します。今回は深く考えず「ディスク全体を使いLVMをセットアップする」を選択します。
どれを選んでも構わないはずですが、「全てのファイルを1つのパーティションに」を選択。
これは「はい」で続行。
ここは既定のまま続行。
これは前に入れていたGhostBSDのせいで出てきた画面のようですね。別に起動できなくなっても困らないので「はい」を選択。
はい。
基本的には地理的に一番近い場所を選択すれば問題ないはずです。今回は「日本」を選択。
なぜ debian.org が推奨されているのかよくわかりませんが、お勧め通り deb.debian.org を選択。
今回はこれは空のまま進めます。
これは個人の判断でお願いします。今回は「はい」を選択します。
せっかくなのでデフォルトのGNOMEで進めましょう。
めっちゃ厳かな説明ですね。続行します。
これで導入できているはずです。
追記
ここで詰まってしまいました。なぜか"No bootable devices found" となってインストールしたはずなのに起動できない状態になってしまいました。
色々と試してみた結果、↑ で 「UEFIを強制的に導入しますか?」と言う質問に対していいえ、と回答し BIOS で Legacy bootを設定すると起動できました。私はあまり詳しいことは知らないのでよくわかりませんが、読者の方々の環境で同じような問題が起きるようでしたら、この手順もお試しください。
感想
GNOME版しかまだ試していないのですが、去年ぐらいにFedoraで試した時に比べてとても使いやすくなっていますし、何より見た目が私は好みです。
Debianなので当然かもしれませんが必要なソフトウェアやツールは簡単に導入できますし、比較的に安定しています。
現状では、以前使っていたelementary OSと比べてもかなりUIを気に入っています。
ユーティリティーの面では、git コマンドがデフォルトでは入っていないことに驚きました。ただこれは apt で簡単に導入できますので大きな問題ではないように思います。
きちんと日本語でのインストールでも動作しますし、最初から入力メソッド (mozc) が使えるのも素晴らしい点です。初心者向けのディストロとしても特におすすめできるものになっていると思います。