Mageia について (3 - MCC / Mageia Control Center)

Mageia の独自設定ツール、Mageia Control Center についてざっくりと。

追記

日本語版の公式ドキュメントが存在します。詳しくは以下を参照 Mageia 日本語版公式ドキュメント

MCC

MCC (Mageia Control Center / drakconf) は Mageia のほとんどの設定ができる独自の設定ソフトで、どのデスクトップのエディションでもこのアイコンからアクセスできる。

MCC_drakconf icon
drakconf アイコン

MCC_drakconf Software Management Page
drakconf 画面

左のメニューの各項目ごとに上から

  • "Software Management": ソフトウェアのインストール等ができる "rpmdrake" (≈ synaptic) や リポジトリ(Media Sources)の設定ツールなど
  • "Hardware": 外部デバイスの設定
  • "Network & Internet": 各種ネットワーク・プロキシ・VPN等の設定, ホスト名等の設定 (補足)
  • "System": ログイン認証関連、l10n、ログ、ユーザー管理、スナップショット管理等
  • "Network Sharing": ネットワーク上で共有するフォルダ等の設定
  • "Local disks": drakdisk でのパーティション管理 と ファイルシェアの設定(?)
  • "Security": MSec や drakfirewall でのセキュリティ設定とファイア・ウォール設定 (下記参照)、Mageia 独自ツールを起動した際の認証の設定、ペアレンタルコントロールの設定等
  • "Boot": 自動ログインの設定や Display Manager (DM), ブートローダの管理など

各項目についての詳細は 公式ドキュメント(英語版, 仏語版) を参照のこと。

MCCのネットワーク設定について補足

Mageia のネットワーク管理は

  1. NetworkManager (GNOME が開発しているツール)
  2. net_applet (Mageia 独自のツール / FYI pkgs.org)

の2系統がある。GNOME 以外のエディションをインストールした場合、デフォルトでは Mageia の net_applet が動いている。*1

また、Mageia の英語版公式ドキュメントではMCCのネットワーク設定ページのスクリーンショットが古いのでここに現時点 (30/March/2022) での外観を貼っておく。

MCC_drakconf networking page
MCC_networking

リンク

Mageia Wiki にある下書き

以下は正式に文面が確定していない非公式な下書き (draft) であるため、読むときはブログ記事程度の気持ちで。

セキュリティ関連

Mageia ではファイア・ウォールに Shoreline wall ("Shorewall", サイト) を採用している。MCC から開く Msec (Mageia Security, または drakfirewall) というツールでファイア・ウォールを設定することができる。Msec ではまたシステムの監査も行える。

リンク

システムの監査 (Auditing) について

/etc/cron.daily/msec/etc/cron.weekly/msec 等で自動的に検査されている。出力されたログは MCC で Security > "Configure System security, permissions and audit" > "Show results" から確認できる。Msec ではかなり細かいセキュリティ関連の設定ができるようだ。自分はあまり使ってないけど、セキュリティに興味のある人ならかなりいろいろいじれるのでは。

Shorewall について

Shorewall (Shoreline wall) は drakfirewall から設定する以外にもターミナルからshorewall, shorewall6 というCLIツールを使って設定できる。

重箱の隅

Mageia の Wiki は URL が https://wiki.mageia.org/en/ のようになっているにも関わらず、基本的に別言語版の記事は https://wiki.mageia.org/en/Configurer_un_réseau_wifi-fr のように en/別言語での題名-言語コード の形で登録されており URL の言語コードの部分を変えるだけで別言語版の記事にいくことができない上、しらなければ非常に予測が付けづらい。したがってこの記事では出来る限り英・仏双方のリンクを貼るようにした。

公式ドキュメントでは URL の en/英語題 となっているところを fr/英語題 に置き換えるできちんと仏語版にアクセスできるようになっているが、こちらはページ構造が違う (仏語版では単一のページなのに英語版では別ページの 1 セクションになっている等) ことがままあるのでこちらも出来る限りリンクを両言語で貼るようにした。

*1:NetworkManager への移行方法